FXをしているという自分に酔っていた雑魚時代

なぜFXで勝てるようになりたいのか?
ずばり、子供たちの夢を叶えてあげたいからです。

私は公務員です。バブルが弾けた頃の平成5年採用です。

『彼の決意、受け取ってください』

 

 

【あなたのお名前】
F(プライベート情報のため、本名は伏せてあります)
【メールアドレス】
*******@yahoo.co.jp
【あなたの職業・年齢・性別】
公務員 40代

.

 

公務員は安定しているためか人気ですが、年々賞与支給月数が下がり、
また東日本大震災後、給与が7~8%下がりました。

(今年4月に支給額がもとに戻りました。)

この時、中学校1年の娘、小学校4年の息子について、受験費用や、
東京の大学に行きたい、海外留学したい、などと
言い出したらどうしよう・・・と考えるようになりました。

しかし、我が家にそんな余裕はなく、食べ盛りの子供たちのため、
エンゲル係数が高い家計でした。マンションのローンも抱えています。

そんな時、会社の後輩がFXについて話をしだしたのです。
私は10年前にFXをしていました。

ドル円をロングにしていれば、勝てていた時代です。
しかし、その後は、逆向、逆向、また逆向です。勝てませんでした。

さらに、愛知万博に行っている夜の間、
ロンドン地下鉄の同時多発テロのため、急な円高へ。

いつもはストップ設定していたのが、その日に限って設定していませんでした。
帰宅すると△50万円。明日には戻っているだろうと思いました。

朝見てみると、とんでもない数字になっていました。・・・金額は覚えていません。

お金が溶けてしまいました。

 

.

 

やっぱり、お金あるといいですね。
公務員はバイト禁止です。なら司法書士や税理士の資格勉強でもしようかと考え、
まずは資格入門の宅建を勉強し合格しました。

そんな時に、後輩がFXについて熱く語りだしたのです。

そうだ、勉強しても合格しないかもしれない。
資格取っても開業できるとは限らない。
資格で儲けるなんて顧客がつくまで3年はかかる。

これではなく、もう一度FXに真剣に取り組もうと考えました。

だからこそ、今度は勝てるトレーダーになりたいのです。
子供たちの夢を止めたくはないのです。

「東京の大学に行きたい」と言えば、
お金の心配は要らないよと答えてあげたい。

「留学したい」と言えば、気分よく送り出してあげたいと、
親なら誰しもがそう言ってあげたいのです。

そのためにFXを頑張ろうと決めました。

私は、必ず勝てるトレーダーになる!

と宣言します。

 

.

 

とても素敵なメールを頂きました。
決意も確かに受け取りました、ありがとうございます。

FX創造館:らいくです、

これは私も何か書かないといけないな、

そう思わせる、素晴らしいメッセージでした。感謝いたいます。

 

Fさまのメールを読んで、一番に感じたこと、

それは..

「戻るという強さ」です。

通常、人というのは、一度諦めた道に
出戻るという決意をすることは、非常に大変です。

それが例え、子供というかすがいがあってもです。

これを読んでいるあなたは、
もしかしたらこう感じる人もいるかもしれません。

(公務員で幸せそうでうらやましい..)

(FXなんてやる必要ないじゃないか..)

彼の武器は「決意の差」です。
もとい「覚悟の量」とでもいいましょうか。

過去の後悔を、文字に起こすとき、
頂くメールの8割以上は「愚痴と不満」です。

客観視することがどうしても難しいんですよ。

負けを受け入れることが、悔しいんです。

 

.

 

私がなけなしのお金を入れて、FXをしていたとき、
半年かけて50万円を100万円にしました。

少しずつ、ちょっとずつ、
地道に資金を増やしていったのです。

彼と同じように「ストップを入れずに寝た、次の日」

ポンド円が4円一気に下落していました。
つまり400pips動いたわけです。

当時はまだレバレッジで200倍が適応していたときで、
心の中では一攫千金を夢見ていた私は、
あまりにも赤くなった口座残高を見て、震えました。

嗚咽、という表現が正しいのだと思いますが、
本当に自然と、涙があふれてきました。

(退場、か..)

.

何が悔しかったかと言えば、これでもう、
FXをやる資金が完全に消えてしまったことです。

あれだけ必死になってきたことに、挑戦する気力と、
熱意がどこかにはじけ飛んだように思えました。

お金を溶かした自分を責めて、
ちょっとお金を増やしたぐらいで、
変に有頂天になっていた、自分を殴りたくなりました。

不思議なもので、あれだけモノに当たり散らしていたのに、
何かに攻撃するという感情が出てこなかったのです。

言うならば「無」です。

自分がまるで消えたかのように、
そこにいなかったかのように、
FXなんて、やっていなかったかのように..

外側からゆっくりと、自分を眺めていたように思えます。

 

.

 

実際、Fさまのように考えることができる、
素晴らしい親、というのは私が知る限り年々減っています。

というのも、親自身の収入は
頭打ちになっている人のほうが圧倒的に多いからです。

子供が留学したい、進学したい、
趣味をやりたい、一人暮らしをしたい..

その希望を託されているのは、私たち親の世代です。

しかしながら、十分なお金がなかったら、
子供たちの言葉は「邪魔者」として考えてしまうんです。

家のローンや、月々の支払い、
子供の習い事の費用、食費に頭を悩ませて、
いつしか子供の「夢」をこなごなに砕きたくなってしまう。

なぜならそれは「お金を稼ぐという」意志を、
いくら持っても、それが現実になりづらいから。

いくら頑張って働いても、

いくら必死になって会社に尽くしても..

残念ながら、一瞬で給料が増えるというのは、夢物語です。

普通のサラリーマンだったら、一年でなんとか、
数万円の給料が上がれば御の字でしょう。

中堅以下の会社であれば、1~2万円上げるだけで、
どれだけの努力をしなければいけないか..

一方でFXは一度「稼ぎ方」を覚えてしまえば、
とりあえず月間、年間で負けることはほぼなくなります。

私から言わせて頂くと、会社に依存するよりは、
はるかに有益なスキルのひとつです。

もちろん、今の会社で働くということが、
三度の飯より、大好きな子供たちよりも上ならば、
会社に魂を捧げる人生というのも、私はアリだと思います。

事実私も、社長のために悪魔になったこともあるぐらいは、
会社員として、働いていた時期もあったわけです。

でも、私は悪に染まりきれなかった。

最後の最後で、自分の小さな正義を振りかざして..

居場所が、なくなってしまったのです。

 

.

 

資格というのは面白いもので、

いわゆる一般化された資格、
つまり私たちが身近に見ている資格というのは、
ひとつのステータスだと思うんです。

私から見ると、やはり出版社だとか、
公務員だとか、看護師だとか、会計士というのは、
花形の職業として、フィルターを通してみてしまうことはあります。

なぜならそういう仕事を、
自分自身でしたことがないために、
現場の人の苦労を、完全には理解しきれていないからです。

Fさまのような「公務員」というお仕事も、
実際は1つの資格です。

なぜなら相応の勉強をしなければ、
その職に就くことすらできないわけですから。

しかし残念なことに、高位の資格があれば、
すぐに一人立ちできるのか?

と考えて、安易に起業に走る人というのが、
悲しいほどに多いのも真実です。

私もその一人に該当するわけですが、
それはそれは苦労をしました。

商売というものを理解せず、
お客様を理解せず、サービスを何も知らなかったのです。

そう「何も、知ろうとしなかったのです」

 

.

 

FXにおいても、何も理解しようとせず、
ただ売買を無機質に繰り返し、
毎日のように、損失を計上していました。

反省もなく、改善もなく、検証もせず、
FXをしている自分に、酔っていたのかもしれません。

広大なマーケットを理解するなんて、
少し考えるだけで、身震いするほど大変なことです。

普通の神経を持っていれば、
何分後かにお金を溶かすという魔性のゲームに、
どうしてわざわざ参加をするのか? と思うでしょう。

それでも「譲れないなにか」が存在していました。

少なくとも、私の中では。

 

通常FXで負けがかさんでくると、

まず抱く気持ちというのは

「損を取り返さないといけない」

この気持ちは、私自身も長い間持っていました。

クソ野郎という想いと、悔しさと、

どうしてこんなところでポジションを持ってしまったのか、
という懺悔の気持ちと、後悔の念です。

でも、FXをここまで続けてこれたのは..

「いつでも、稼ぐチャンスがそこにあるから」

というものを、私自身が
100%信じていたからだと思うんです。

家族にも大反対され、恋人には愛想を尽かされて、
仕事もスキルもお金も、なにひとつ持っていなかった自分でも、
これだけは、諦めたらいけないというものがありました。

簡単に言ってしまうなら、
男の意地のようなものです。

 

.

 

もちろん、ただFXで稼ぐだけではなくて、
お金というものに、初めて向き合うキッカケになったのが、
私にとっては、FXだったのです。

若いころは、月に50万円を稼いだら、
次の月には1円も残らなかった浪費家でした。

今考えてみると「器」があまりにも小さかったのだと思います。

もっとも、今の器が大きくなったというよりは、
自分にとっての身の丈を、昔よりは理解できるようになった。

というのが正しいのだと思います。

器なんかは今でもろくすっぽ小さいままですが、
器の中身を、ちょっとだけ理解できたのかもしれません。

お金は稼ぐよりも、その使い方と守り方のほうが大事です。

お金を持ったときに、不安を感じてしまうのか?

お金が少なくなってきたときに、
いつでも稼げる自信をつけるのか?

私がFXをやめない理由は..

もちろんその行為そのものが
「好きだから」というものもありますが、

 

自分が何年たっても惹きつけられる、
魅力がそこにあるからだと思います。

「学んだことは、決して裏切らない」

 

FXを頑張る必要はありません。

ただ、いつもよりほんのちょっとだけ、
楽しんでトレードをしてみてください。

 

「大黒柱としての、笑顔を忘れずに」

 

 

 

女性であっても、主婦であっても、
たとえ今どのような状況化にあっても..

稼ぐという気持ちを、いつまでも忘れないでください。

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2 Responses to “FXをしているという自分に酔っていた雑魚時代”

  1. F より:

    いつもお世話になります。Fです。

    私がメールした「決意」を読んでくださりありがとうございます。
    まさか、らいく様のウェブサイトに載るとは驚きました。

    「あ~私と同じことを言っている人がいる・・・、えっ?自分だ!」と嬉しいやら、恥ずかしいやら。

    でも、らいく様のコメントを見たとき、「よし、やろう!FXを楽しもう!」とまたまた力が湧いてきました。

    FXは孤独で淋しいものです。私の周りにそういう人もおらず、職場でFXの話ができる環境でもないです。
    らいく様のウェブサイトを読むと、自分が孤独とは思えないような気がしてなりません。

    らいく様、これからもよろしくお願いします。

    • FX創造館:らいく より:

      >Fさま

      FX創造館:らいくです。
      コメントもありがとうございます。

      孤独で悩んでいる方って多いんですよね..
      コミュニティでも作ったら需要あるんでしょうか。

      うちのサイトで少しでも寂しさを
      紛れる役目を果たしているのであれば嬉しい限りです。
      今度よもよろしくお願いいたします。

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