本能に従ったトレードほど負けるものはない
「本能」って、感覚のレベルとしては最低の”1”なんだよ。
音声 「感覚の6ステージ」
*
我々トレーダーが頼りにする「直感」
誰もが自分の感覚を頼ってときにはトレードをしたくなるものです。
しかし..
「直感を信じてトレードをすることほど、愚かなことはないのです」
なぜなら我々のほとんどは「負けている」はずです。
つまり単純なトレード期待値が低いのです。
期待値が低いというのは、つまりトレードをすればするほど、
基本的にはお金が減っていくということです。
しかしどうしてか「直感」は信じてしまうのです。
・なんとなく上昇しそうだから買った
・たぶん含み益がもっと伸びるかと思いました
・ここで絶対に下がると思ったんです
これらは直感というよりは「思い込み」です。
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感覚のステージ6段階
一番最低レベルは「本能」のレベル1
これは私たちの防衛本能だったり、
闘争的な本能が無意識に行ってしまうことです。
これに負けてしまうと、ほとんどがよくない結果になることが多いです。
次のレベルは「思い込み」のレベル2
単に自分がこうだ、という頑なな信念を崩せないがゆえに、
間違ったエントリー、早すぎる利確、
遅すぎる損切りをしてしまうのです。
思い込みのレベルがあがると
「悲しげな直感」のレベル3に変わります。
ここでもまだ、直感には届かないレベルの直感です。
思い込みよりはマシだけど、まだ根拠には至らない段階。
そうしてようやく「直感」のレベル4に変化します。
このへんまでくると、直感を信じたトレードで、
勝ったりすることもあれば、
負けたりすることもあるようになります。
トータルの確率でいえば50:50、
それでもまだ、フィフティーフィフティーの段階です。
次に「直観」(直感2)のレベル5
これはつぶさに自分のエントリーなり、
決済、ロスカットを毎度分析を続けて、
ようやくたどりつける段階。
ここまでくると1%未満の優れたトレーダーになっていることがほとんどです。
直感と違うのは「観察を続けた上でもたらされるもの」
なので自分なりの根拠がしっかりとそこにあり、
データや自分の相場観を頼りにしてエントリーができます。
ふっと頭によぎるような回想というのもポイントで、
継続反復学習を繰り返すことでも、この直観は磨かれやすいです。
そして最後に「超感覚」のレベル6
一般的には「ゾーン」と呼ばれるフロー状態に陥り、
物事が「ゴール」から導かれるような現象です。
これは普通狙って出せるものではないので、
頭の片隅に置いておく程度で構いません。
トレーダーのゾーンイメージとしては、
・ほぼ間違いなくこのプライシングまで到達する(値幅までいく)
・チャートの動きはこういった波形を描いて上昇を続ける
・だから今ここで買うことは間違いではなく正解に等しい
こういった一連の思考プロセスが一瞬で作られる感じです。
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ゾーンはサッカーで例えるとわかりやすい
通常ボールをゴールに向かって進めるときは、
アタッカーであるFWがDFをドリブルなりフェイントでかわして、
シュートを放ってゴールするというのが一般的です。
しかしゾーン状態にいるプレイヤーは、
「すでにボールがゴールに入った状態から、
巻き戻されたように今の自分の位置まで戻っていく」
つまり必然的にボールが
ゴールに入ることは決められたシナリオなのです。
と、少し抽象的になりましたが、
私たちトレーダーがこのゾーンをトレードに応用するとなると..
1.まず「目指すゴール設定」をきちんと明確にする
2.そのために「今」何をするべきなのかを決める
3.今のエントリーは(1)を達成できるものかを思考する
4.現状のチャートと合わせて、的確なロジックで売買をする
おそらくこういった感じになります。
しかし残念なことに、負けているトレーダーというのは、
(1)と(2)が確実に欠けています。
つまり最初から(4)しか考えないのです。
さらに言えばその(4)も相当練度が落ちているため、
チャート状況に合わせたロジックを取捨選択できずに、
ロジックだけに翻弄されて、勝ち越すことができないのです。
.
本能に従ったトレードで、負けを増やしてしまう
なぜならその本能は
「負けるために」我々にインストールされているからです。
この負の連鎖を断ち切るためには、
せめて「直感」レベルまでは感覚を磨く必要があります。
そのためにはまず「トレードを振り返ったとき」
自分の感覚でエントリーや決済をしたときに、
今のあなたであっても、10~20回に一度ぐらいは..
「かなりピンポイントで相場をとらえたトレード」があったはずです。
そのときの感覚を今一度思い出してみて、
何を考えて、なぜそこでエントリーや決済をしたのかを、
つぶさに解析してみると、感覚値はじわじわと磨かれていきます。
我々の本能というのは、大半が
「赤ちゃん」のままで止まっています。
ゆりかごに揺られている状態から、
起こしてあげないといけない。
もしあなたが「本能や思い込み」でトレードを続けていて、
それでいてトレードの成績がふるわなかったとしたら、
今度は本能の逆でエントリーをしてみたり..
日常の決断をしてみてください。
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