トレード中に熱くなる=死

トレードで一喜一憂しているのであれば、
遅かれ早かれ、市場のエサになる可能性が高い。

利益が出て大喜びする、損失が出て怒り嘆くというのは、
自分の身の丈にあった枚数でトレードしていないからだろう。

.

らいくです、ちょっと気取ってみました、どもども。

さて、今回は「感情によるヤケトレード」を、
実体験からお話させて頂こうと思っています。

> どうしてなかなかFXで勝つことができないのでしょう?

そういったお問い合わせを頂くことがあります。

それは..私たちが、

「感情に支配されて、トレードをしているから」です。

どういうことかと言うと、エントリーをした瞬間に私たちは、

・買いで入っているなら「上昇の期待」
・売りで入っているなら「下落の期待」

これがどうしても、存在するんです。

いわば、無意識のうちに「勝ってあたりまえだろう」
そういった思考が、トレードの邪魔をするんですね。

そうして感情のおもむくまま、負けたら熱くなって、
エントリーの枚数を増やしてしまったり、
まったくルールにそぐわないトレードを繰り返してしまうのです。

.

(ふざけんなよっ、これで5連敗だぞ)

思いきり机を叩き、イライラをあらわにする。

俺が買いで入れば、レートは面白いように下がり、
そうか売りなのかと思って売れば、
レートは欺(あざむ)くように上がりだす。

いつもは温厚冷静沈着な俺も、これにはカチ切れた。

本来であれば10枚のトレードのところを、
今までくらった往復ビンタの損失を取り戻そうと、
あろうことか、資金に見合わない枚数を張ってしまう。

(クソがっ、50枚プッシュだ)

50枚エントリーした方ならわかるかもしれないが、
この枚数で張ると、-1pipsでもだいたい5,000円の金が吹き飛ぶ。

まさにリアルカイジをいくような、
ギャンブルトレードのできあがりになる。

ざわ・・・ ざわ・・・・

しかも面白いことに、こういった大きなポジションを持っていると、
冷静な判断なんかは、当の昔に忘れてしまう。

-10pipsも逆に動くようなら、オロオロして、
-20pipsも動くようなら、ナンピンを仕掛けようか迷いだす。

もちろんどちらの行動も、トレードにいい影響を及ぼすわけがない。

しかし愚かな俺は、ナンピンをする。

さらには自分が持ったポジションの方向へ、
動いてくれと、天へ祈りを捧げだす。

(おおおっ、神の力を我がポジションに頼もうなり)

(地球のみんな、オラに力をわけてくれっ)

こうなったらもう負けは90%決まったようなもの。

ここでは買いを持っていた自分だが、
面白いようにポジションは逆行する。

後から冷静になってチャートを見てみると、
なんでこんなところで買ったんだろうと、不思議に思う。

これが感情の罠であり、トレードの成績や、
利益を一瞬で粉々にする、魔物なのだ。

.

もしもあなたが、こういったトレードをしていないのであれば、
非常にトレーダーとしての資質があるな、と思います。

残念ながら昔の私と同じように、損を取り返そうと熱くなる方は、

「どうして熱くなったのか?」

を、今一度冷静に見て頂きたいのです。

私の場合であれば、

・含み益が減ったときに、枚数を増やす傾向がある
・4連敗したときに、熱くなる傾向が強い
・指標で思っていた方向と逆に動くと、トレードがめちゃくちゃになる

つまり、

■含み益が減る前に、半分は利確しておく
■4連敗したら、ポジションは最低1/3に減らす
■大きな指標の前は、ポジションは持たないようにしておく

結構あたりまえのことですが、
これを順守するとなると、なかなかに難しいのです。

トレードの前に、こういった自分ルールを、
何度も復唱していくことで、骨身に刻まれます。

これは私の性格に基づくものなので、
あなたがどんな衝動になるかは、
トレード中にやらかすことを振り返る必要があります。

後は、そのルール通りに200回トレードしたら、
どのぐらいの利益が出て、損失はどのぐらい出るのか?

これをしっかりとデータとして残しておくと、
トレードに一貫性が出てきて、ルールを破らなくなってきます。

あとは実際のトレードで、仮に何枚持っていたとしたら、
この動きでびびらずに利益確定をしないだろうか?

と、自分の中で過去のチャートを見ながら、
感情の記録と一緒に、検証と分析をするといいですね。

私はこの「倍プッシュ、スーパーナンピン」で、

2回ほど退場したことがあります。

大きなポジションを持つと、本当に笑ってしまうぐらい、
利益ってでないものなんですよね。

そもそも自分の資金量に見合わないポジションを取って、
仮にもしも利益が出たとしても、いずれは破滅します。

だからこそ、もしもオーバートレードを繰り返してしまったり、
指標の動きに飛び乗ってトレードをしている方がいたら..

「冷静になって、自分の感情を見つめてほしいな」

そう思うのです。

もしも自分が熱くなっている、と思ったのであれば、
パソコンの電源を落として、モデムの電源も落として、
どこかへ出かけたほうが、絶対にいいです。

お酒を飲んだり、やけになったり、

「あー、うぜー動きだなくそやろう」

「誰かが俺のポジションを監視してるんじゃねーか?」

「また負けたよ、マジでイライラしてきた」

こんな言葉が口に出てきたら、要注意です。

セリフは違うかもしれませんが、
おそらくあなたにもこういった感情が出てきて、
トレードの成績を、著しく落としている場合もあるかもしれません。

.

そもそもトレードの最中に熱くなったり、
本来持つべきポジション以上でトレードしてしまうと言うのは..

「お金が稼げるかもしれない」

「本業の他にあと+20万の収入があれば..」

「もう4連敗したんだから、後にはひけない」

たぶんですが、こんな思いを秘めて、
フラットな感情にはなれていない状態で、
私たちはどうしても、トレードしてしまうのです。

そんなときは、枚数を減らしてください。

もしくは、その日はトレードを注意してください。

熱くなった瞬間に、デモ口座でトレードしてください。

大切な資金を、月に-20%以上溶かしてしまったのであれば、
まだおそらく、その枚数で張るメンタルが備わっていないのです。

というか、月利-20%叩きだすのならば、
正直リアルトレードをしないほうがいいかもしれません。

デモトレードで練習したり、
ポジションを0.1枚から張ってみたり、
過去の検証をしたり、お金を使わずとも
やれるべきことはたくさんあります。

私であれば、50枚以上のポジションを持つと、
完全にドキドキして、期待値の低いトレードになります。

逆に9枚以下であれば、一ミリもまったく心は動じません。

それはもう何年も繰り返している経験があるからですね。

感情ひとつで、せっかく定めたルールを破ってしまったり、
普通ならトレードしない場所で、ポジションを持ってしまうのです。

私も昔は、仕事の合間に常にチャートをチェックして、
ひとつの手法で一日のエントリーは30回を超えることがありました。

当然のように、利益が上がるどころか、
どんどんお金が減っていくばかりです。

ため息をつき、仕事もプライベートもボロボロになって..

利益を上げるために始めたトレードが、
いつしかお金が減るばかりになって、恨むようになったのです。

誰が自分に対して、トレードをすればと言ったわけでもないのに、
負けばかりを繰り返していると、
正常な判断すらもできなくなってしまいます。

トレードをするときは、必ず自分の感情を、
冷静に記録するクセをつけてみてください。

それだけで、あなたがやらかしてしまう、
トレードのクセや、利益を飛ばす流れの特徴がわかるはずです。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ